悲しきSFC
トゥリープファンクラブ(以後TFC)…それはバラムガーデンが誇る最強のファンクラブである。
スコールファンクラブ(以後SFC)…
それは最強であるはずのTFCをもしのごうとしている超最強の本人(スコール)には知られていない隠れファンクラブである!
そして今ここにこの2大ファンクラブの戦いが平和なバラムガーデンで勃発していた−−−−−−−
【SFC事務局】
バスバスバスバスバスッ・・・・・・
「おらおら〜!スコールのFCなんて作ってる馬鹿女達ー!無駄な抵抗はやめてとっとと潰されろやー」
チュインッチュインッ
「なんだとこの野郎!馬鹿女達ってなんだこら!男もいるぞっ!!俺とかなっ!」
バンバンバンバンッ
「・・・・・・(男もいるのか・・・)ってオイオーイ!」
ズキューンッ・・・ズキューンッ
「憧れてんだよっ!あの人は格好いいんだーーーーーーーーー!FC潰されてたまるかーーーーーーー!!」
「行けーーーーーー!!アルケオダイオスーーーーー!!SFCの全てを踏み潰せーーーーー」
「ぎゃおおおおおんっ」
「あんたアルケオダイオスの分際で誰に牙むけてると思ってんのよ!」
「そうゆう子は北京ダックみたいに火あぶりにして皮しか食べてやんないわよっ」
「(食うつもりか?つうかそんな事言って分かるわけねーだろ。馬鹿だなやっぱりSFCの奴らは)かまうな行けーーー!!」
「ぎゅおおん・・・(それは困る。全部食べてくれないと食物連鎖が・・・)」
ずーん・ずーん・ずーん・・・
「って分かってるし!オイ待て。戻れ!!アルケオダイオスーーーーーー」
「ふふん。モンスターは楽でいいわ。次はあなた?」
「ちくしょうっ!おいそこにいるお前ら!!加勢しろ」
「おおよっ」
「くっ!TFC!卑怯よ」
「知るかバーカ。バーカ」
「キョックチョーーーーーッ!局長!局長!加勢連れてきましたーーーーー!」
「SFCでも指折りのSEEDばっかり呼んできましたーーーーーー」
「ちょうどいい所に来てくれたわ♪こいつらったら『か弱い』私を多人数でぼこぼこにしようとするのよー!」
「んま〜〜〜〜〜〜っ!許せない!!TFCこそぶっ潰してやるぅ!!みんなー!行っくわよーーーーー」
『おーーーーーーーーーーっ』
「お前ら怯むなーーーーーー。相手は女ばっかりだぞ(あ・・・男もいた)ーーーーーー」
『・・・お・・・おーーーーーーーーーーー』
まさに二つのFCが本格的に戦いをはじめようとしたその時!!
「お前らなにしてる!!」
「いい加減にしなさい!」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・きゃーーーーーーーーーーーーーーーっっ!スコールさまよーーーーーーーー!!』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!トゥリープさまーーーーーーー』
「どういう事だこれは??!」
「スコール落ち着いて。さっき説明したでしょ。まあいいわ。あっちの子達の事はあなたにまかせるから」
「ちょっと!そこの君達。こっちに来なさい」
「あ・・・・トゥリープ様・・・はぃ・・・・・・」
「(俺にFCなんてなにかの冗談だとは思うが…)………おい」
(ぎゃーーっっスコール様がこっちに来るわよっ!)
「大方の説明はキスティスから聞いたが・・・」
「俺のFCなんてのが…本当に存在するのか?(自分で聞いても馬鹿馬鹿しいが)」
『・・・・・・・・・・・』黙るSFC一同。
「どうなんだ?(一体なにがどうなってる)」
「ぷっ・・・」
「なんだ?」
「あーはははははははははっ!アイタッ。お腹イタ―イ!ちょぉっと!!笑わせないでよ!あっはははは!!」
「スコールのFC?冗談は顔だけにしてちょうだい!あんたのFCなんてあるわけないでしょ!」
「作った所で会員なんて一人も入会しやしないわよ!ねぇみんな?」
「そ・・・そうよそうよ!あっはっは!トゥリープ教官が何言ったか知らないけど…」
「あんたみたいにちょっと戦闘が出来たくらいでプライドだけ高い様な根暗なんかにFC作ってたまるもんですか!!」
「冗談はその足の長さだけにしてよ!ねぇ?」
「そ・・・その通りよ!ふ・・・ふはは・・・と・・・友達もいないような…」
「いつも一人で何考えてんだか分からない趣味も昼寝とカードだけみたいな奴なんか誰も憧れないっての!」
「冗談はガンブレード使えるだけにしとけっ!勘違い男!!ぜぇぜぇ・・・」
「そうか・・・(そうだよな)FCがないのはよく分かった・・・」
「が・・・お前達なんで全員泣いてるんだ?(こんなに大勢の人間が一度に大泣きする所初めて見た)」
そうなのだ・・・その場に居る全員が大好きなスコール様を罵倒して耐え切れず涙を溢れさせているのであった
(その光景は異様であったという:証言者Aさんより)
「これはぁ・・・これはねぇ・・・うぅ・・・(スコール様すみません)悔し涙よ!!」
「悔し涙・・・?」
「そうよ!!私達はスコールファンクラブなんかじゃない!サイファー様ファンクラブなのよっ!」
「この戦いはサイファーFCとTFCの戦いだったんだから!」
「それをスコールFCだなんてあんたなんかに勘違いされて!」
「悔しくてしょうがないに決まってるでしょ!うっ・・・・・・うわーん(大泣き)」
『うわあーんっ(はもって大泣き)』
「・・・・・そうか(サイファーFCだったのか)・・・すまなかった。でもガーデンで戦闘はやめろ。それだけだ」
『う・・・(格好イイ・・・)うぇーーーーーーーー』
その日から三日たってもSFC事務局で大勢のすすり泣きの声が聞こえていたという・・・
なんとか終結したSFCvsTFC・・・
なんとかスコールを誤魔化したSFC・・・
コテンパンに叱られたTFC・・・
なにげに凹んだスコール・・・
これで静かなガーデンに戻る・・・・・・・・・・・・・・・はずはなかった!!
どうなるSFC――――――――――――!
弱いぞTFC―――――――――――――!!
【あとがき】
はい、そんなわけでー。毎回ツッコミ所多数のこの小説。
長いったらありゃしない。実際は一回が短いのでそんなに長くもないんですが(笑)
むちゃくちゃですね☆
この回ぐらいまでちょっとテンション高い感じでしたね。
なんせノリノリで書いてたので。悪ノリしてる感ありまくり。
話が大きくなり過ぎてるし、あげくの果てにサイファーFC。
頭文字の「S」が同じだったのでついついあんな展開になったんですが…
やめときゃ良かったかな〜なんて今となっては思ったり(オイオイ)
その訳は続編の展開に関係が…(笑)
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